猫の飼い方・育て方~CAT’S WORLD~

猫の去勢と避妊手術

クロ ライナス 去勢と避妊は悩ましい問題 ヌッくん

雄ネコの去勢と、雌ネコの避妊手術を受けるべきか受けざるべきかは、飼い主にとって非常に悩ましい問題だと思います。 こればかりは、どちらがよいとも言えない事なので、それぞれの飼い主がよく考えて決断するしかありません。 以下の、去勢と避妊のメリット、デメリットを参考にして十分検討して欲しいと思います。 もちろん最終的には、かかりつけの獣医さんの話を良く聞いて、後悔のない判断をしましょう。



去勢・避妊手術のメリット


オス猫の場合(去勢手術)
性格が穏やかになり、ケンカをすることが少なくなります。
縄張りを示すマーキング行為(尿スプレー)が減る。
前立腺の病気や精巣・肛門周辺の腫瘍などの予防になる。

メス猫の場合(避妊手術)
発情期の独特な鳴き声がなくなる。
子猫のときの、幼い性格が維持される。
子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの予防になる。

去勢・避妊手術をすると交尾期特有の鳴き声や行動がなくなります。(発情期のストレス軽減)
また、雄猫の場合は性格や体格が微妙に変化し、中性的になるようです。
雄雌どちらにもいえる大きなメリットは、子宮や精巣の病気やホルモン性の高齢疾患の
予防になるため、寿命を延ばせる可能性があることです。

去勢・避妊のデメリット


デメリットに関しては、どちらも当たり前のことですが・・・
去勢・避妊手術をすると、生殖機能を失いますので子孫を残すことが出来なくなります。 後になって、やっぱり子供を生ませたいと思っても、どうすることも出来ません。

そして、手術を受ける以上、それなりのリスクを負うことになります。 手術の内容やリスクについては、獣医さんに相談してみてください。

あとは、多少太りやすくなることです。

去勢・避妊手術の時期と費用


医学的には、早い時期の方が、体に対するダメージは少ないそうです。 生後2~8ヶ月の間ぐらいが、去勢・避妊手術をするのに、もっとも適した時期だと言われています。 ただ、子猫の成長の度合いによって、手術の時期は異なるようです。手術をするのであれば、 なるべく早い時期に獣医さんに相談しておくといいでしょう。

ちなみに、手術費用は動物病院によって違いますが、だいたい2~3万円台です。 地域によっては、市町村が去勢・避妊の手術費用を援助してくれる場合もありますので、役所に問い合わせてみてください。



不幸な猫を増やさないために・・・


後悔のない決断を・・・  
去勢・避妊手術をする一番の目的は、やはり発情期を抑え、望まない妊娠や出産をなくすことです。 ネコは1年に1~2回発情期を迎え一度に3~4匹の子ネコを生みます。飼い主がコントロールしておかないと、 あっという間に増えてしまいます。生まれた子ネコを責任を持って育てられるか、あるいは新しい飼い主を見つけることができるのか・・・、 その点を十分考慮して去勢・避妊手術について判断して下さい。飼えないからといって、捨てたり保健所に持ち込んだりすれば、 ネコたちを待っているのは悲惨な最期です。不幸なネコを増やさないことは、飼い主としての最低限のマナーではないでしょうか。

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