猫の飼い方・育て方~CAT’S WORLD~

猫の特徴と健康チェック

あなたの猫には、どういった特徴がありますか?
自分の猫が、健康時にどういった状態なのか知っておくことは、病気の早期発見につながります。 日頃から、食欲や運動量、オシッコやウンチの状態をチェックして、もし異常が見られるようであれば、 早めに獣医さんの所に連れて行きましょう。



それでは、以下の項目をヒントに、あなたの猫の健康チェックをしてみましょう!!

目~猫最大のチャームポイント

目のかたちには、まる型、ななめ方、アーモンド型があるよ

優秀なハンターであるネコの目は、対象の動きをとらえることを得意としています。明視距離は2~6メートルで、それより遠くても近くても、あまり見えないと言われています。

また、ネコの瞳孔は、明るい所ではタテに細く、暗い所では大きくまるくなることで、入ってくる光の量を調節します。 さらに、網膜の下にある反射細胞で、光をはね返し増幅することによって薄暗がりの中でも、はっきりとものを見ることができるのです。

健康チェック
目はパチッと開き、目ヤニや瞬膜が出ていないことが健康な状態です。

耳~高性能アンテナ

<注意>一日中、耳が後ろに倒れていたら、ストレス信号

ネコは人間の三倍以上も、高い音を聞くことができます。 これは、獲物となる小動物がだす、高音域の音に反応するためで、 床下を歩くコオロギの足音も聞き分けるほどだと言われています。 さらに、左右の耳を別々に動かすことで、音のでる方向や距離を、かなり正確に特定することができるようです。 これらの能力は、ネコたちが抜群の平衡感覚を発揮するときや待ち伏せ型の狩をするときに役立っています。  ただ、目が青く、毛の白いネコの中には、遺伝的に聴覚障害を持って生まれてくるケースがあるようです。

健康チェック
健康なネコの耳は、きれいで臭いもしません。黒いアカがついていたり、しきりに耳をかくようであれば耳ダニの心配があります。

鼻とヒゲ~ヒゲはワサワサ動く

ネコのヒゲは大切なアンテナ。イタズラで切ったりしてはいけません。

小さくて可愛らしいネコの鼻ですが、人間の数万~数十万倍と言われる嗅覚を持っています。  この優れた嗅覚は、ナワバリでの情報収集や、食べ物が腐ってないかを判断する時などに役立っています。

その鼻の下の両側に、ハリガネのように硬くて細い、ほおヒゲが、それぞれ12本程度はえています。  ほおヒゲは、毛根部を感覚神経や、大きな血管で囲まれているため、空気の流れを感知できるほど敏感です。  そのほかにも、まゆ毛とあごヒゲ、前足の先端近くの後ろ側にも、数本の毛が生えています。

健康チェック
健康なネコの鼻の頭は、眠っている時は乾いていて、起きている時には、適度に湿っています。鼻水やくしゃみ、 せきをしている場合には、病院に連ていったほうがいいでしょう。
ちなみに、通常ネコはイビキをかきません。

口~ちっちゃい歯とザラザラの舌

ネコは猫舌、熱い食べ物は苦手

生まれたばかりの子ネコには、まだ歯が生えていません。生後3週間くらいで乳歯が生え始め、 6週間ぐらいまでに永久歯に生え変わります。歯は、全部で上に16本、下に14本あり、口の正面に、 ちっちゃな切歯が上下6本ずつ、その両脇に鋭く長い犬歯が上下2本ずつ、その奥に前臼歯が上6本、下4本。 最後に臼歯が上下2本ずつ生えています。

また、ネコの舌には、ザラザラした小さな突起物がたくさんあって、 獲物の骨についた肉をそぎとったり、グルーミングをするときなどに重宝しているようです。

健康チェック
健康なネコの歯茎は、人間と同じできれいなピンク色です。口臭がひどかったり、 常時よだれが出ているようであれば獣医さんに診てもらったほうがいいでしょう。 また、子ネコのうちから、一週間に一回くらいの歯磨きの習慣をつけておくと、歯周病の予防になります。

手と足~ぶにぶにの肉球

忍び足が上手なのは、肉球のおかげ

前足には5本、後ろ足には4本の指があり、それぞれ、フットパット(肉球)と出し入れ自由な鋭いツメがついています。

ネコのツメは通常、自然に外側のからが脱皮するように、すっぽりと剥がれ落ちて生え変わります。 しかし、そのままでは鋭すぎて、飼い主がケガをしますし、床や家具が傷だらけになってしまうので、 ネコ専用の爪切りで適度にカットしてあげましょう。

健康チェック
足の裏にケガがないか、ツメが割れて出血してないかなどをチェックしましょう。 特に外出しがちなネコは、ハチなどに刺されて、手がはれあがっていることがあります。
帰宅時に、足を引きずるなど、歩き方がおかしい場合は注意が必要です。

毛皮~ヒマさえあればグルーミング

ネコの毛皮は、からだの外側を保護する長い毛と、内側を覆う短い毛の二種類で構成されています。  毛色や毛質は、品種により様々なパターンがあり、ネコの魅力のひとつでもあります。

また健康なネコは、日に何度もグルーミングをしているので、毛のツヤはよく、綺麗でスベスベしています。  飼い主も、スキンシップをかねて、長毛種は念入りに、短毛種でも、毎日、五分程度のブラッシングをしてあげるといいでしょう。

健康チェック
毛のつやが悪いのは、ネコがグルーミングをサボッているということで、それは言い換えれば、 「体調不良でそれどころではない」ということになります。 毛のつやが悪くなったり、季節と関係なく抜け毛が増えたりするのは、 様々な病気のサインなので、飼い主は見落とさないように注意を払う必要があります。  また、毛や寝床に黒い粒々がついていたら、それはノミの糞です。 すぐにノミやダニの駆除をしましょう。

おしり~ウンチとオシッコのチェック

健康なネコのウンチは、適度にやわらかく、こげ茶色をしています。ウンチの色や硬さが、 いつもと違う(下痢や血便)ときは、消化器系に異常があるかもしれませんので、注意深く観察し、なるべく早く病院へ行きましょう。

健康なネコのオシッコは、一般的には濃い黄色で、量はあまり多くありませんが、これはネコによって差があります。 普段からオシッコの量や回数、色などをメモしておくと、いざという時に役に立つでしょう。

飼い主にとって、オシッコやウンチは、病気を早期発見するための、大切な情報源なので、常に注意を払う必要があります。

健康チェック
時々シッポを持ち上げて、肛門付近をチェックしましょう。通常、ネコの肛門はきれいなものですが、 もし米粒大の白い粒々が付着していたら、それは寄生虫の卵です。すぐに病院で、お薬を出してもらいましょう。

健康チェックの結果はいかがでしたか?


  健康チェックの結果はいかがでしたか? 

以上で、健康チェックは終了です。
「どこかおかしいな」と感じられた方は、一度獣医さんに相談してみるといいでしょう。 また、「うちのネコは完璧だった」と言う方も、油断は禁物です。おそらく、多くの飼い主のみなさんが、 ネコを家族の一員として愛情をそそぎ、徹底した健康管理を行われていることと思います。 しかし、それでも病気を早期発見することは難しいことなのです。ネコは病気の症状が、あまり表に出ない動物なので、 飼い主が目に見えて「弱っている」と感じた時には、病状が悪化してしまっているということも少なくありません。 また、毎日接しているからこそ、微妙な変化に気付かないということもあるでしょう。 おどかすつもりはありませんし、深刻になる必要もないのですが、病気の早期発見のためには、 普段からのご家庭での健康チェックに加え、動物病院での定期的な健康診断を受ける事を強くおすすめします。



健康診断を受けましょう!!


ネコは生後1年で、人間の年齢でいう18歳まで成長し、 2年目は6歳、3年目以降は4歳ずつ年を取っていきます。 つまり、1年で18歳、2年で24歳、・・・5年で36歳、10年で56歳、 15年では76歳ということになります。 動物病院では、老年期にさしかかる7~8年目から年1回の、 10年目以降は年2回の健康診断をすすめています。 最近では、10年以上、生きる長寿ネコも多く、それにともなって様々な成人病が増えているそうです。 あなたのネコが、いつまでも健康でいるために、健康診断を受けるようにしましょう。

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